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【緊急報告】  江戸時代の自然を引き継ぐハケの森
 田 中  肇
  ハケの森と称してほたる村が保全活動をしている小金井市中町1丁目の閉鎖型緑地で、2013年から植生調査 をした。その後、ハケの森に接する武蔵野公園の野川以北の地域(以後 武蔵野公園北部と記す)の植物調査 も実施した。この2つの地区の植物リストの解析から、ハケの森と周辺の自然の貴重さが見えてきた。
 記録された植物のうち栽培植物を除いた野生植物の種(しゅ)の数は、ハケの森で218種、武蔵野公園北部では 219種となりほぼ同数で、そのうち帰化植物はハケの森で31種、武蔵野公園北部で68種だった(図)。

 環境の自然度を知る方法の一つとして、帰化植物の多さを示す帰化率 という指数がある。それはリストにあがった植物のうち何パーセントが 帰化植物かを算出するものだ。帰化率は帰化植物の視点に立つものなので ここではその逆に昔から日本で生活している在来植物の出現率を在来率と 呼んで話を進める。 空き地や宅地造成地など「ブルドーザーで根こそぎ植生をはぎ取るような」 都市的荒地では「帰化率が70%以上(在来率30%以下)を占めるのは都市 では普通のことである」(森田2012) という。

しかし、調査した2地域の在来率は、ハケの森で85.8%、武蔵野公園北部でも68.9%となり、ハケの森周辺 の自然度が高いことが明らかになった。 ここに生育する在来植物は江戸時代以前から今日に至るまで、武蔵野で脈々と命をつないできた植物たちなのだ。 ハケの森は遺伝子の貯蔵庫なのだ。
小金井で農耕が行われ、ハケの森林の生産物が資源として利用されていた時代なら、仮に1ヘクタールの空き地ができたとしても、 周囲の自然から種子が到来し、もとの植生に戻れたはずである。 しかし宅地や人工的な公園に囲まれた現在、近隣からの在来種の種子の補給は望めない。

 したがって、現在は立場が入れ替わり、わずかに残されたハケの森を含む国分寺崖線の森や野川沿い緑地は、 江戸時代以前から続く在来植物の種子の貴重な供給源となったのだ。
こうした現実を念頭におくと、現在進められている都市計画道路や都市公園化する整備は何世紀も受け継がれて きた遺産を破壊するものであり、小金井の自然そして武蔵野の生物の多様性を失うことになる。
今を生きる我々は、この残された自然を手厚く保全して次世代に引き継がねばならない。

【TOPICS】

西沢糸信さん ありがとう

 18歳、大学1年生の西沢糸信(しのぶ)さんは設立されて間もない野川ほたる村の村民になりました。 野川の源流に近い国分寺市に育ち、母、杏子さんと共に野川や生きものへの関心が高く、杏子さんも続いて入村、 毎年ほたる村だよりに、「虫めづる姫君」と言うペンネームで、虫の詩を寄稿されています。  野川公園で開催された第1回「ほたるまつり」のイベントでは糸信さんは子供たちの劇の指導と踊りの振り付け など又「ホタル宣言」を爽やかな声で読み上げました。 自宅では2人でヘイケボタルの飼育を手がけ毎年「姿見の池」でのホタル鑑賞会に成虫を提供、国分寺市民は 楽しみにしていました。
 写真は、母親の西沢杏子さんが最新作詩集を出版し、表紙絵を長女糸信さんが少女時代に描いた猫にされました。

 糸信さんの乳がんが発症したのは5年前、手術や抗がん剤のため苦しい時期も仕事を続け、 武蔵野市に計画中の都道について勤め先の都政新報の仕事として取材、直後に起こった小金井を通る2本の都道 についても取材し都政新報に掲載、西岡市長に提出、野川のため力の限りつくしました。
ご家族が一体となった闘病生活でしたが2017年8月15日に旅立たれました。享年49歳。
 野川ほたる村にとっても次世代の貴重な宝を失った悲しみは大きく、残された私は糸信さんへの感謝をこめて 微力ながら草1本でも減らすことのないよう野川の自然を守ろうと努力します。
                       (文責 彦坂章子)

「ハケの森の植物図鑑 第2版」
   ハケの森の植物図鑑第1版は遠藤基金の助成を受けて製本し、東京都や小金井市などの国分寺崖線自治体の環境関係部局や図書館等に配布し、残部を実費で配布していました。田中顧問の美しい写真と花と昆虫の関係などの明快な解説が好評を得て100部のストックが全てなくなりました。
この度、第1版の解説文を一部修正したり、文字間隔を調整し直し、読みやすく改善して、第2版を200部印刷しました。 今後、印刷費の実費700円で配布することにしました。
ご希望の方は、野川ほたる村の事務局や村民に問い合わせてください。

「最近の活動写真集」
 野川ほたる村がこの1年以内に活動した際の写真を紹介します。
 この写真集にはないもので、皆さんがお手持ちの写真を掲載しましょう。良い写真をお持ちの方、ご協力ください。
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new !  「新村民 増保安彦さんから投稿」
日本におけるゲノム解析の先駆者で元東京理科大学教の増保安彦さんから美しい画像を 頂きました。
独り占めでは勿体ないので、幾つかを皆さんに紹介します。
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「麦茶の手作り再現」
 ほたる村の畑で栽培した六条大麦で麦茶を手作りしました。
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