野川に外来生物が急増 対策急務

野川は、都内唯一の自然河川であり、大都市の中で貴重な生物の少ない棲息の場となっています。
しかし、外来生物が急速に増えて在来種の生存が脅かされています。
特に、ミドリガメはペットとして飼われ、“始めカワイイ、後めんどう”と捨てられて棲みついています。
ミドリガメは、正式にはミシシッピアカミミガメといわれ、繁殖力が強く頻繁に見られるようになりました。
ザリガニも大量に繁殖しており、水生植物を食い尽して、他の生き物の生存を脅かしています。
また、近年、タイワンシジミが急増して、シジミが駆逐されています。
タイワンシジミは、単為生殖で繁殖しますので一個体でも水系に侵入すれば爆発的に繁殖してしまいます。
その他、ブルーギルやグッピー等が見られるという報告もあります。

保存禁止

植物でも、外来種のアレチウリ、オオブタクサ、キクイモが、毎年、野川の広範囲に繁ります。
繁殖力が強く、刈っても刈っても排除できず、毎年大きな群落を形成し、背丈の低い在来種を覆い尽くして駆逐していきます。


1.外来生物のミドリガメ急増の原因

・小亀の頃は、カワイイので、飼育者が多い
・安価であり、複数を飼育する場合が多い
・繁殖力が強い(年数回産卵、1回に20匹)
・成長すると、大型(2.5Kg、甲長28cm)になり、攻撃的になり、飼いづらくなる
・寿命が長く、飽きて捨てられる

2.外来生物法の要旨

私たちは、まず、外来生物法を理解し、外来生物被害予防三原則を遵守することが重要です。

・特定外来生物による生態系、人命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人命・身体の保護、
  農林水産業の健全な発展に寄与する。
・特定外来生物:飼育、保管及び運搬は禁止、輸入、放流・販売等を禁止する。
 (ブルーギル、グッピー、カダヤシ等)
・要注意外来生物:生態系に悪影響を及ぼしうるので、利用者・事業者等に適切な取扱いを求める。
 (アカミミガメ 、アメリカスッポン等)

◆外来生物被害予防三原則(環境省)

・入れない
  悪い影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない。
・捨てない
  ペットとして飼っている外来生物を自然のなかに捨てない。
・拡げない
  自然のなかにいる外来生物をほかの地域に拡げない。

3.対策

1)ミドリガメなどの生き物

河川法の目的の一つに生態系の保全があり、野川の管理者には、監視、捕獲及び駆除の対策を実施して頂きたい。
また、ボランティアによる捕獲と河川管理者による回収・駆除の協働を行ったり、
「おさかなポスト」(多摩川、川崎河川漁協)にみられる、回収・再利用のシステムを導入して頂きたい。

2)アレチウリ、オオブタクサ、キクイモなどの植物

野川の管理者には、アレチウリ、オオブタクサは、一年生植物であり、種子が落ちる前に刈り取りして頂きたい。
また、キクイモは多年生植物であり、刈り取りに加えて表層撹拌などによる徹底処理を、
オオブタクサは、カンタンの餌と棲みかになっていますので、代わりにヨモギの種子を撒いて頂きたい。

(外来植物については、新河岸川と柳瀬川にはびこる外来植物から写真を引用し、文章を参考にしました)


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