ハケの森(あざみの森)の保全活動 |
ハケの森保全活動の経緯 |
通称「前田邸跡地」は、都心にあった前田病院長の別荘を東京都が買収し武蔵野公園の一部としたもので、小金井市でも最も豊かな植生が残っていました。
平成6年頃に本格的な公園としての整備が予定されましたので、野川ほたる村は、「武蔵野の山野草の育つ環境」を保つために「閉鎖型緑地」として貴重な植生を保全するよう要請し、平成7年に実現しました。
現在は、武蔵野公園の閉鎖管理区域に指定され、野川ほたる村が「あざみの森」と銘々して、植生調査や下草刈りなどの作業を継続しております。
その結果、豊かな武蔵野の植生が多様性を増しながら保全されています。裸地だったところには、20年前に長嶋さんが撒いたクヌギやコナラなどが
大きく育ち森の一部となって生態系を支えています。
自然派文学者の徳富蘆花や国木田独歩が愛した武蔵野の雑木林は、農民たちが絶えず手入れしてつくられた武蔵野に特有な人工林で、
西日本では見られない貴重な森なのです。
冬から林床に光が入り、春には野草が芽吹き、咲き、昆虫や小鳥が飛びさえずる森となるのです。
少しでも手を抜くと、直ぐにアズマネササなどがはびこり、林床に光が入らなくなってしまいます。
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野川ほたる村は、阿部正敏さんをリーダーとして、H8年〜9年にハケの森の植生調査を実施し、180種を確認しています。 その後、H25年〜26年に、田中 肇さんが再調査を行い、シダ類を除いて240種を確認し、APG植物分類体系で分類し、 写真と解説をつけてくれました。解説は、植物の特性、原産地、開花時期、花粉媒介者など貴重な内容になっています。 僅か1hあまりの雑木林に、これだけ多様な植物が繁茂し、昆虫や鳥などの動物と共生しているハケの森の貴重さ を再認識し、国分寺市から三鷹市まで続くハケに関心を持つ多くの方々に見て頂くために、図鑑として整理しました。 |
ハケの森の植物 一覧表 | 調査 田中 筆 |
裸子植物 | イチョウ科 | イチョウ | ||||
マツ科 | アカマツ | モミノキ | ||||
ヒノキ科 | スギ | サワラ | ||||
被子植物基底群 | マツブサ科 | サネカズラ | ||||
ドクダミ科 | ドクダミ | |||||
モクレン科 | コブシ | タイサンボク | ハクモクレン | ホウノキ | ||
クスノキ科 | シロダモ | |||||
センリョウ科 | ヒトリシズカ | フタリシズカ | センリョウ | |||
単子葉類 | ヤマノイモ科 | オニドコロ | ナガイモ | |||
シオデ科 | サルトリイバラ | シオデ | ||||
イヌサフラン科 | チゴユリ | ホウチャクソウ | ||||
ラン科 | キンラン | ギンラン | ||||
アヤメ科 | キショウブ | ャガ | ||||
ワスレグサ科 | ノカンゾウ | ヤブカンゾウ | ||||
ヒガンバナ科 | ヒガンバナ | スイセン | キツネノカミソリ | タマスダレ | ||
ネギ科 | ノビル | ハナニラ | ||||
キジカクシ科 | ハラン | ヤブラン | キチジョウソウ | ジャノヒゲ | オオアマナ | |
ツルボ | キミガヨラン | |||||
ヤシ科 | シュロ | |||||
イグサ科 | クサイ | |||||
カヤツリグサ科 | マスクサ | アオスゲ | ハマスゲ | |||
イネ科 | アシボソ | イヌムギ | コブナグサ | シュズダマ | ススキ | |
チカラシバ | チヂミザサ | ヌカキビ | ネズミノオ | ネズミムギ | ||
ノガリヤス | コバンソウ | カリマタガヤ | アズマネザザ | スズダケ | ||
モウソウチク | エノコログサ | |||||
ツユクサ科 | ツユクサ | ヤブミョウガ | ノハカタカラクサ | ムラサキツユクサ | ||
ショウガ科 | ミョウガ | |||||
真正双子葉類 | アケビ科 | アケビ | ||||
メギ科 | ナンテン | |||||
キンポウゲ科 | セリバヒエンソウ | カラマツソウ | アキカラマツ | コボタンヅル | ||
ケシ科 | タケニグサ | ムラサキケマン | ||||
タデ科 | アレチギシギシ | イヌタデ | スイバ | ナガバギシギシ | ミズヒキ | |
ナデシコ科 | ウシハコベ | |||||
ヒユ科 | イノコヅチ | ヒナタイノコヅチ | ||||
ヤマゴボウ科 | ヨウシュヤマゴボウ | |||||
オシロイバナ科 | オシロイバナ | |||||
ユズリハ科 | ユズリハ | |||||
ユキノシタ科 | ユキノシタ | |||||
ブドウ科 | ヤブカラシ | ナツヅタ | ||||
ミツバウツギ科 | ゴンズイ | |||||
フウロソウ科 | ゲンノショウコ | |||||
ミソハギ科 | サルスベリ | |||||
アカバナ科 | ユウゲショウ | |||||
ニシキギ科 | ツルウメモドキ | マユミ | ||||
ヤナギ科 | イイギリ | |||||
スミレ科 | タチツボスミレ | マルバスミレ | ニオイスミレ | |||
トウダイグサ科 | エノキグサ | アカメガシワ | ||||
カタバミ科 | ムラサキカタバミ | |||||
マメ科 | ネムノキ | クズ | ヌスビトハギ | ネコハギ | フジ | |
ムラサキツメクサ | カラスノエンドウ | ニセアカシア | ヤマハギ | |||
バラ科 | イヌザクラ | ウワミズザクラ | ヤエザクラ | ソメイヨシノ | ヤマブキ | |
ダイコンソウ | キンミズヒキ | ヒメキンミズヒキ | ヘビイチゴ | ヤブヘビイチゴ | ||
シロヤマブキ | ノイバラ | カジイチゴ | ||||
ニレ科 | ケヤキ | アキニレ | ||||
アサ科 | ムクノキ | エノキ | カナムグラ | |||
クワ科 | クワ | |||||
イラクサ科 | メヤブマオ | アオミズ | イラクサ | カテンソウ | ||
ウリ科 | カラスウリ | アマチャヅル | ||||
ブナ科 | クリ | コナラ | クヌギ | シラカシ | ||
アブラナ科 | ショカツサイ | |||||
ムクロジ科 | イロハカエデ | |||||
ウルシ科 | ヌルデ | |||||
センダン科 | センダン | |||||
ミカン科 | ミカンの一種 | サンショウ | ||||
ミズキ科 | ミズキ | |||||
アジサイ科 | アジサイ | |||||
ツバキ科 | ヤブツバキ | ツバキ(花仙山) | サザンカ | チヤ | ヒサカキ | |
サカキ科 | ヒサカキ | サカキ | モッコク | |||
カキノキ科 | カキノキ | |||||
ハイノキ科 | サワフタギ | |||||
サクラソウ科 | ヤブコウジ | マンリヨウ | コナスビ | |||
エゴノキ科 | エゴノキ | |||||
ツツジ科 | ドウダンツツジ | サツキツツジ | ||||
アオキ科 | アオキ < | |||||
ムラサキ科 | ハナイバナ | |||||
アカネ科 | アカネ | アリドオシ | ヨツバムグラ | オクルマムグラ | クルマムグラ | |
ハシカグサ | クチナシ | ヘクソカズラ | ヤエムグラ | |||
キョウチクトウ科 | テイカカズラ | ツルニチニチソウ | ||||
ナス科 | ワルナスビ | イヌホウズキ | ヒヨドリジョウゴ | ホオズキ | ||
ヒルガオ科 | コヒルガオ | ヒルガオ | ||||
モクセイ科 | キンモクセイ | トウネズミモチ | ネズミモチ | ヒイラギ | ||
キツネノマゴ科 | キツネノマゴ | |||||
シソ科 | キランソウ | ジュウニヒトエ | ムラサキシキブ | クサギ | カキドウシ | |
ヒメオドリコソウ | イヌコウジュ | アキノタムラソウ | ツルニガクサ | ニガクサ | ||
ヒキオコシ | メハジキ | |||||
ハエドクソウ科 | ハエドクソウ | |||||
オオバコ科 | オオイヌノフグリ | |||||
モチノキ科 | イヌツゲ | |||||
ウコギ科 | ヤツデ | キヅタ | オオチドメ | タラノキ | ウド | |
セリ科 | アシタバ | オヤブジラミ | ||||
レンプクソウ科 | ガマズミ | コバノガマズミ | ニワトコ | |||
スイカズラ科 | オトコエシ | ウグイスカグラ | スイカズラ | |||
キク科 | アメリカセンダングサ | コセンダングサ | オオアレチノギク | セイタカアワダチソウ | ||
オニタビラコ | カントウタンポポ | セイヨウタンポポ | シラヤマギク | ユウガギク | ||
ヒメジョオン | ヒメムカシヨモギ | ハルジオン | ノアザミ | タイアザミ | ||
ツワブキ | ヒヨドリバナ | フキ | ノゲシ | ハキダメギク | ||
ヨモギ | オオジシバリ | ノコンギク |
ハケの森の植物図鑑 へも どうぞ !! |