麦の栽培と麦茶の手作りを再現


麦の栽培を再現

武蔵野台地は徳川幕府によって開拓されましたが、谷沿いの少ない低地以外は、水の便に恵まれないために稲作には適さず、昭和年代になっても、麦、陸稲、キビ、アワ、サツマイモなどが広く栽培されていました。
その当時の農景を再現すべく、ほたる村の村民が武蔵野公園の畑で、丹精込めて大麦を栽培し、見事に実りました。
麦には、うどん粉の原料などになる小麦、米と一緒に炊く麦飯などの原料の大麦などがあります。
武蔵野の人々は、麦7:米3や麦8:米2などの割合で混ざった麦飯や野菜入りうどんを主食にしていたそうです。
白米は、正月などの限られた日にしか食べられない厳しい生活だったそうです。

この度、武蔵野公園の畑で栽培した麦は、六条大麦という品種です。昨年の晩秋に、種撒きして冬を越して、春に旺盛に生育し、初夏に収穫しました。

大麦の種類には、二条大麦や六条大麦がありますが、農林水産省HPよれば、穂についている実の列数が異なり、穂を上から見ると二条大麦は2列に、六条大麦は6列に着いています。二条大麦は明治初期にビール醸造を目的に導入され、現在では焼酎の原料にもなっています。六条大麦は、「押し麦」などに加工して麦飯として食べられるとともに、 麦味噌の原料に利用されました。

5月上旬の麦畑5月下旬の麦畑実った麦の穂

麦茶の手作り

暑い夏の飲み物と言えば麦茶です。身体を冷やす効果があることは良く知られています。
村民の長嶋さんが、麦を収穫して、下の写真のような作業を加えて、麦茶を手作りしました。

麦の収穫は、実った麦の穂からハサミで一つひとつ切り取りました。次に、天日で乾燥して、麦の芒(ノゲ)を取り除きました。沢山の麦の穂のノゲを一つひとつハサミで切り取る作業も根気がいるものでした。
そして、麦の穂を袋に入れて、木棒で叩いてバラバラの麦粒にしました。
そして、フライパンで炒ると、こんがり焼けて、香ばしい香りがたちはじめ、美味しい炒り麦ができました。
あとは煮出すと、美味しい麦茶ができます。長嶋さんご苦労さまでした。

@収穫した麦の穂A芒(ノゲ)を除く B袋に入れる

C袋に入れて麦粒をほぐすD篩で麦粒だけを取るE箕(み)で穂屑などを飛ばす

F麦粒だけになったGフライパンで炒るH香ばしい麦茶の完成

麦茶は下記のような優れた効能を持っており、現在は、農産加工品として広く販売されています。

・血流を改善 麦茶に含まれるピラジンという成分には、血流を改善させる作用があり、ピラジンは原料を焙煎する際、
 褐色に色づく反応とともに生成され、さらに血圧降下作用のあるギャバ(GABA)も含まれているそうです。
・抗酸化作用 麦茶には、がんや脳卒中、心筋梗塞などの原因にもなる活性酸素を撃退する成分が含まれており、
 生活習慣病などの予防効果も期待できるそうです。
・その他の効能  胃の粘膜を保護、糖尿病の合併症防止、炎症を抑える作用などが含まれているそうです。
・麦茶にはカフェインが含まれておらず、妊婦や赤ちゃんをはじめ老人にも、飲みやすい飲み物です。






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